リトアニアの子育て(第2)

2015年5月24日 日常生活 0 Comments

春がやってきてイベントなどが目白押しですが、それでもまだ子どもが小さいので、家にいることが多いので、日々の暮らしの中で気付いた事などを書けたらと思います。

Eating

日本にいる友達や知り合いからよく「どう?リトアニアは子育てしやすい?」と聞かれるのですが、今のところ「割としやすい」と思います。

環境面で言うと道路が凸凹だったり段差も多く、建物の構造もとても「バリアフリー」と呼べるものではないのでベビーカーでのお出かけはなかなか大変です。心なしかベビーカー自体も日本に比べて大きく頑丈な印象で、それを店内に運ぶのも一苦労です。お店で横開きの自動ドアも見た事がなく、必ず回転式のドアか、扉を押すか引いて入る形です。

そういったハードな面での環境はまだ赤ちゃん連れには厳しいのですが、ただ人の目は子どもや子育てする親にはとても優しいと思うことはしょっちゅうあります。

例えば、先日子どもを抱っこして近所の郵便局に行った時のこと。混雑して長蛇の列ができていたのですが、私の前の年輩女性たちが「小さな子どもがいるから」と手を引き列の先頭まで連れて行ってくれたのです!最初私は「ほかの人も長い時間並んでいるのに申し訳ない」と戸惑って遠慮していたのですが、すると別の女性も一緒になって「ほらいいのよ、行きなさい」と窓口まで引っ張ってくれたのです。しかも丁寧に窓口の局員さんに「彼女は小さい子がいるから優先させて」とまで言ってくれて。列に並んでいた皆さんも待ちくたびれていたはずなのに、嫌な顔ひとつせず「どうぞ、どうぞ」という雰囲気でした。用事を済ませ、列の皆さんに御礼を言って郵便局を出ようとしたところ、また別の年輩の女性に引き止められ、「あら、赤ちゃんに帽子をかぶせるの忘れているわよ」と親切に帽子までかぶせて貰いました!

また、今暮らしているマンションは階段でエレベーターがなく、ベビーカーを階下まで運ぶのに一苦労なのですが、近所の男の人がそれに気付いて、軽々と下まで下ろしてくれたり、またマンションの入り口の階段でベビーカーを下ろそうとしていると、たまたま通りかかった通行人の人が「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれるのです。

赤ちゃんと一緒の外出は何かと神経を使うものですが、そういった周りの人たちの温かな目や親切な気持ちがありがたく、お陰さまで「何か迷惑かけたらどうしよう?」という心労がかなり抑えられていると思います。

そういえば夫のお母さんが、子育てについて昔を思い出して話してくれたことがありました。

姑「買い物に行くときはね、子どもをベビーカーに入れて、マンションの外に出して日向ぼっこさせておいてお店に行くのよ。お店の中にベビーカーは入らないしね。」

私「え、じゃあ、ママがお店にいる間、誰がその間赤ちゃんの面倒を見るの?」

姑「あら、それは通りかかった人があやすのよ。」

私「知り合いじゃなくて?」

姑「近所の人が通りかかればその人だし、まあ、知り合いでなくても赤ちゃんが泣けばあやしてくれるのよ。通りかかった人がね、順繰りに。」

ドルスキニンカイという小さなリゾートタウンなので、またビリニュスとは状況が異なっていたのかもしれませんが、そのオープンな感覚、当然のように安心して赤ちゃんを置いていられる感覚は皆の目が赤ちゃんに優しいという前提があるからこそ!と思ったのでした。

こうして赤ちゃんを通してまた1つ、リトアニアのステキさを体験させて貰っています。

ビリニュス滞在の鳴海深雪より